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腎臓内科

Nephrology

腎臓内科|大阪市西区西長堀駅近くの腎臓内科・人工透析内科 - 堀江やまびこ診療所

腎臓内科

次のような症状のある方は、腎臓疾患の可能性があります

腎臓内科
  • 異常にのどが乾いて水分を大量にとってしまう
  • 食事の量は変わっていないのにどんどん痩せてしまう
  • 常に体がだるく疲れやすい

腎臓の病気

腎臓のはたらき

  • 老廃物を体外に出す
  • 体の水分量を調節する
  • 体液中の成分を適度な状態に整える
  • 赤血球の生成や血圧を調整するホルモンなどをつくる

内科的な病気

腎炎から腎不全へ

腎臓に起きる炎症を腎炎といいます。
腎臓の細菌感染(腎盂腎炎など=後述)や毒素によって引き起こされるもので急性と慢性とがあります。
内科的疾患によって、腎機能が低下し、一定の水準を超えると腎不全に至ります。尿量が減少し、尿毒症状を呈する急性腎不全と、長い時間をかけて腎機能が徐々に低下する慢性腎不全とに分かれます。

初期症状はあまりない慢性腎炎

腎臓の炎症性疾患には、急速進行性腎炎、慢性腎炎、糖尿病性腎症、膠原病による腎症、腎硬化症などがあります。
急性腎炎はいきなり血尿が出て体中に浮腫が認められるような症状を呈します。慢性腎炎はじわじわと進むので、その原因が糖尿病であれ、膠原病であれ、症状が大きく異なることはありません。
従って、慢性腎炎特有の自覚症状はあまりなく、尿検査の異常で発見されることが多いようです。尿にタンパクが出たり、血尿が出たりといった尿の所見から始まります。それ以外は、基本的に無症状です。
病状が進行すると、血中のクレアチニンの数値が上がり、いわゆる腎不全症状をきたします。疲れやすくなり、むくみが現れるようになります。腎実質の破壊によって腎機能が低下した状態であり、糖尿病性腎症、慢性糸球体腎炎、嚢胞腎などの末期に起こります。

感染症

尿を溜める腎盂に炎症が起きる腎盂腎炎

感染症の代表的な病気は腎盂腎炎です。大腸菌などの細菌によって腎臓の中にではなく、尿を溜める腎盂に炎症が起こって腎臓に波及するものです。
感染経路は細菌が尿道から膀胱、尿管へと逆行して腎臓に及ぶ(逆行性感染)場合が多く、他の感染部位から細菌が血流に乗って腎臓へ運ばれる場合(血行性感染)もあります。急性腎盂腎炎になると、悪寒や高熱、腎部の痛み(背部痛)などを伴います。

その他の主な感染症

腎膿瘍
血行性感染により、腎実質内に膿瘍(膿が溜まり袋状になったもの)を形成したもので、急性腎盂腎炎に似た症状を呈し、発熱、腰痛などを伴い、全身状態が悪化します。
膿腎症
感染症が尿路閉塞に長く続いた状態です。腎機能が低下する一方、拡張した腎盂に膿が溜まった状態となります。腎盂腎炎と同様の症状を示します。
腎周囲炎、腎周囲膿症
腎実質による炎症の波及や血行性に、腎周囲に炎症が起こる状態です。

腎不全とは

腎臓の慢性の病気のために腎臓の機能が低下し、機能が正常時の30%以下程度に落ちた状態を慢性腎不全といいます。腎臓が尿をつくって老廃物、水分、電解質などを排泄することで、体の中の恒常性が保たれていますから、この機能がうまく働かなくなると、様々な症状が起きてきます。また、腎臓でのホルモン分泌、ビタミンDの活性化も阻害されます。
慢性腎不全は何年もかかって腎臓の機能が低下して行くので、腎臓が障害される程度によって症状の出方、治療法も異なります。

糖尿病と腎不全

最近、新たに透析を始める方の多くは糖尿病による慢性腎不全が原因となっています。
血糖コントロールの悪い状態が長期間続きますと、いろいろな合併症が現れますが、とくに腎臓の障害は糖尿病性腎症とよばれます。
糖尿病になって10年以上経過すると発症しやすくなり、蛋白尿が出始めると危険信号です。
高血圧もしっかりと治療しないと、腎臓の障害はますます進行します。
やがて全身のむくみ(浮腫)があらわれるようになり、腎臓の働きも低下(腎機能障害)して、ついには透析療法が必要になります。
そうならないためにも糖尿病のコントロールが非常に大切になってきます。

Q&A(よくあるご質問)

見るからに赤い血尿(肉眼的血尿)が出ています。
症状に背中の痛みを伴う場合や、しこりを触れる場合、尿路結石や悪性腫瘍が疑われます。まずは泌尿器科を受診されることをお勧めします。
一方で背中の痛みはないが、喉の痛みが2週間前にあり、むくみがかなり強くなってきた、もしくは今現在、風邪気味の方は糸球体腎炎が疑われます。腎臓内科にお越しください。
健康診断で尿潜血陽性といわれました。
健康診断や人間ドックではおよそ10%の方に顕微鏡的血尿(尿潜血陽性)が見つかります。検診やドックで血尿が発見された場合は、症状がないことがほとんどですので、上記Q1の症状別受診科案内を参考に、尿路結石の既往や、背部痛や膀胱の違和感などがある場合は泌尿器科の受診をお勧めします。
無症状で今まで血尿を指摘されたことがない場合は、当院を受診ください。
受診後、問診や診察を進める過程で必要な検査を行い、診断をしていきます。CTなどの大型医療機器が必要であると判断した場合は、近隣施設にご紹介します。また数回の受診で、診断がつかない場合でも、経過中に病気がはっきりしてくる場合もあります。症状がなくても専門医の診察を受け、指示にしたがって定期的な経過観察を続けてください。